陶器が家に暮らしの気配をつくるのは、日常の用事を引き受けるからである。塩、石けん、針、種の袋、茶、マッチ、あとで直す小さなものを受け止める。
手でつくられた陶器は、つくられた跡をよく見せる。縁は機械のように完全ではない。釉薬は縁でたまり、薄くなり、切れる。底は装飾された面より正直に土を見せることがある。
小さな規模、長い使用
大きな陶器は部屋を支配するが、小さなものは部屋に落ち着く。扉のそばの浅い皿、筆を入れた壺、ろうそくの下のタイル、鉛筆を入れる杯。そうしたものは暮らしの句読点になる。
よいものは、周囲すべてを田舎風に変えるよう求めない。ただ重み、質感、手仕事の証拠を加える。
陶器を選ぶ
よい重さ、心地よい縁、近くで見るほど応えてくれる釉薬を探す。欠けはいつも失格ではない。傷んだ器でも、糸やボタン、乾いたハーブを優雅に受け止められる。